2月15日、矢田桂雪名誉会長が亡くなりました。
あまりに突然のことでした。
昨年からの入院からリハビリを重ね、2月15日のまさにその日は退院する予定でおりました。
その一週間前、また二週間前には一時帰宅し、作品数点も揮毫いたしました。
筆を持つとまさに作家の顔に変わり、筆を持つ手首からオーラが広がっていくような雰囲気でした。
墨を磨り静かに書作いたしました。
この天地貫通はその時に揮毫したものです。
この宇宙の真理を悟ったような言葉は絶筆となってしまいました。
2月2日の誕生日で77歳の喜寿を迎えました。
揮毫できた喜びも胸に本人ももちろん、会員一同この退院の日を待っておりました。
それなのに・・・・・・
残念でなりません。無念です。
まだまだ書きたかったものが山ほどあったと思います。
桂雪名誉会長の書にかける情熱・執念は凄まじいものがありました。
作家の本来の仕事は作品を作ることです。
そういう意味では、日々いい仕事をしていたと思います。
日々、ただ己に厳しく作品を追求しておりました。
その精神は我々会員が引き継いでいかなければと心に誓います。
この場をかりて生前のご交誼に深く感謝申し上げます。
そしてこれからも皆さまのご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
書道研究玄游会会長 矢田照濤